ウクライナ侵攻から見る日本の100年 これまでの戦争、これからの戦争

  • 販売価格 1,980円(本体1,800円、税180円)

    ウクライナ侵攻から見る日本の100年 これまでの戦争、これからの戦争
    山室信一・馬場朝子 著
    46判 177頁 ソフト上製
    ISBN978-4-7880-5021-1 C0031
    2025/5/9 発行予定

    「新しい戦前」ではなく「さらなる戦後」を
    なぜロシアがウクライナへの侵攻を始めたのか、両国の歴史、両国の戦時下にいる市民の思いを伝えながら、この戦争の真意を探ります。あわせて、21世紀に目の前で起こった戦争を読み解くことは、これからの世界のあり方、戦争への向き合い方を考えるうえでの示唆を与えてくれる内容です。昭和100年、戦後80年を機に「平和」について自分事として語り合ってもらいたい本です。

    目次
    はじめに
     ウクライナの戦争を問い直す
     合わせ鏡でみるウクライナと日本
    第1章 何故ロシアは戦争を始めたのか?
     それはソ連崩壊から始まった
     満州事変とウクライナ戦争
    第2章 戦争と愛国主義
     周到に準備された戦争への道
     日本人と愛国心
    第3章 戦争と暮らし
     ロシアの世論調査
     俳句が伝える戦禍の日々
     日本の自由俳句が伝える戦争
    第4章 戦争と民主主義
     ロシアと民主主義
     それぞれの民主主義
    第5章 戦争に反対する
     戦争は止められたか  
     日本の戦後「平和」とは何だったのか
    第6章 〈対談〉これまでの戦争 これからの戦争
     戦争の100年を振り返る
    おわりに
      「百年視点」と「民際外交」の時代への展望 ウクライナ侵攻4年目の日に
    略年表

    著者経歴
    山室信一(京都大学名誉教授)
    1951 年熊本生まれ。東京大学法学部卒。衆院法制局、東京大学社会科学研究所助手などを経て京都大学人文科学研究所教授。2017 年京都大学名誉教授。著書*『法制官僚の時代国家の設計と知の歴程』(毎日出版文化賞)。 『キメラ満州国の肖像』(吉野作造賞)。『思想 課題としてのアジア』(アジア太平洋特別賞)。憲法9 条の思想水脈』(司馬遼太郎賞)など。2019 年に紫綬褒章。

    馬場朝子(ばば・ともこ)
    1951 年熊本生まれ。1970 年よりソ連モスクワ大学に6 年間留学。帰国後NHKでディレクターとしてロシアのドキュメンタリー40 本以上制作。『スターリン 家族の悲劇』『揺れる大国プーチンのロシア』『トルストイの家出』など。現在フリー。著書*『タルコフスキー 若き日、亡命、そして死』(青土社)、『低線量汚染地域からの報告 チェルノブイリ26 年後の健康被害』(共著NHK 出版)、『ロシアの中のソ連ー寂しい大国、人と暮らしと戦争と』(現代書館)、訳書『銀色の馬』『ヤドカリとバラ』(新読書社)など。